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[2000.12.29]
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霞を食べて生き続けて
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▼Vaporware 2000: Missing Inaction(WIRED NEWS)【英語】
http://www.wired.com/news/technology/0,1282,40484,00.html
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人は霞を食べて生きていくことはできないって? いやいや,霞ほど甘く香り立つものはない。現実に見えてしまったものは,いつもつまらない。霞の中のものこそ,限りない希望と夢をみせてくれる。
WIRED NEWSが2000年にもっとも熱心に待ち受けられた(そして霞と消えた)ベイパーウェアを紹介する。ネットスケープ6のように,出て来たはいいがまったくの期待外れだったものもあるが。8位はブルートゥース製品。トレードショーではたくさんの製品をみせられたが,あなたは1つでも買うことができた? 94年から開発されているっていうのに。5位はインテルのアイテニアムチップ。今年夏に出荷されるとしていたが,その開発の遅延は,まさにアイタニックの悲劇だ。4位はリナックスのカーネル,バージョン2.4。今年中,リーナスは間もなく間もなくと云ってきたが,結局どこにあるんだ? 1位は,マックOS X。あるユーザーは,もう待てないとビル・ゲイツ愛好家になってしまった。別のユーザーは云う。アップルはOS Xをすぐにリリースできる。キューブのような製品で倒産しなければ。
ちなみにこのベイパーウェア賞,一昨年はウインドウズNT 5.0,昨年はウインドウズ2000だった。MSの3連覇をアップルが打ち破った,というよりもMSの候補だったドットネット(.NET)は,誰もまだ熱心に待ち望んでないためランク外だった,といったところ(^_^;)。
2000年内に発売と云って,おいおいまだどこにもないよというものは多い。云われてみればマックOS Xもそうだったんだなと思い出した。まったく,ユーザーはいつからこんなに我慢強くなったものやら。特にゲームの発売日なんて伸びて当然となっている(今年のベイパーウェア賞にもゲームはいくつかランクインしている)。予定していた日に出ることなんて,奇跡だ。まぁその分,噂やら流出したスクリーンショットやら,なにかと楽しませてもらっているから,いいんですけどね。と,いうことで,ベイパーウェアを作れる会社こそ,魅力的。ちょっとだけ名前をあげれば,アップル(キューブブックは? マーキュリーは?)やセガ(サクラ大戦3は? シェンムー2は?)には,来年もたくさんのベイパーウェアを作って欲しいものです(^-^)。
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